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ぷちタッタ姫は秋の女神様です。
10月から晩秋までの紅葉の時期はとても忙しいのでした。
今日も静かな個室にこもって、あちらこちらの神様にお手紙を書いたり、日本全国のモミジの色づき具合をチェックしています。 |
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またえもんさん「姫様、ちょっと休憩されてはいかがですか?」
タッタ姫「うむ」 |
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またえもんさん「ですから、ちょっと休憩…」
タッタ姫「わかっておる。しかしわらわは忙しいのじゃ」
またえもんさん「そこをなんとか」 |
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タッタ姫「ちょっと静かにしておいてくれるかのう、またえもん。データ入力を間違えそうじゃ」
またえもんさん「はぁ、そうですねぇ…」
もじもじするしかない、又右衛門さんでした。
ところで、タッタ姫は仕事でiPadを使用してるのでしょうか? |
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タッタ姫「ふう〜。これで一人静かに仕事ができるぞよ。では冬将軍にお手紙を書いて、暖かい地方のモミジの色づきを手伝って欲しいとお願いしよう」
「えーっと、冬将軍殿、晩秋の候、貴殿にはますますご隆盛のこととお喜び申し…」 |
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またえもんさん「あの〜、姫様。好物のおミカンをお持ちしましたので三時のおやつに致しましょう」
タッタ姫「うっ、おミカン…!あ、いやいや急ぎのお手紙を書くのが先じゃ」
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またえもんさん「三時のおやつがダメなら、さあ、姫様。お食事のお時間でございますぞ。今日はスペシャル洋風料理でございます」
タッタ姫「……ぐぅ〜〜」
そう言えばお腹が空いてきたタッタ姫でした。
でも書きかけのお手紙がまだ途中です。 |
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またえもんさん「さあさあ、姫様。どうぞ暖かいうちにお召し上がり下さいませ」
タッタ姫「…う〜む。またえもん…」
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タッタ姫「お前の気遣いは有り難いのじゃが、わらわは今が一年で一番忙しい」
「今年の秋も多くの人々が紅葉を見て心和むのをわらわは楽しみにしておるのじゃ」
またえもんさん「はい、さすが姫様」 |
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タッタ姫「今はわらわのがんばり時なのだから、仕事に集中したいのじゃ」
タッタ姫、ビシッと決めました。
またえもんさん「はぁ…」 |
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タッタ姫「さて、また静かになったところで、お手紙の続きを書かねば」
「それが済んだら次は山の神様にお手紙じゃ。全国の山の神様に電子メールで一斉送信すればOKだぞよ。便利な世の中になったものよのぅ」 |
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またえもんさん「姫様、夕刻になりましたぞ。そろそろお仕事が終わる時間でございます。私が片づけの掃除を致しますので席を空けて頂けますか?」
タッタ姫「ピクッ」 |
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タッタ姫「またえもん。遠慮しておったのじゃが、そばに居られたら気が散って仕方ないのじゃが」
またえもんさん「あら、そうでございましたか?しかし姫様がお忙しいのに私がぶらぶら遊びに出るわけにはいきませぬ」 |
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タッタ姫「遊びでも休暇でもいいぞよ。遠慮なく休むが良い」
またえもんさん「えー、でもー、あのー、手持ちぶさたでー」
いい歳をして、遊び相手をしてくれないと寂しい!なんてことは言えない又右衛門さんでした。
おしまい。 |
新しいカメラと新しい撮影ブースを使いたくて、ぷちドラマにしてみました。(*^_^*) |
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